ベーシックインカムの実現
1.ベーシックインカムのメリット
ベーシックインカムの最大のメリットは、労働とはまったく別の回路で所得が得られること。
現代社会の格差の本質は、労働市場にしばられているかいないかだ。ひらたくいうと「食うためには、仕方ないじゃん」という発想を、ベーシックインカムがあれば捨てることができる。
メリットは
●いつでも怠けてボーッとしている時間を持てる!
●お金に関係のない芸術やボランティア活動に従事できる!
●不愉快なブラック企業に勤めなくていい!
●パワハラ・セクハラを我慢して嫌な仕事を続けなくていい!
●生活の心配のある不安定な仕事をしなくていい!
●小規模でも、自分のやりたい仕事を起業するチャンスをつくれる!
●経済的理由のみで、家族をつくったり、パートナーをつくったりしなくていい!逆に経済的理由でパートナーや子供を諦めなくていい!など。
ベーシックインカムによって、いわゆる「本当の自由」が得られるということである。
2.ベーシックインカムのデメリット
ベーシックインカムのデメリットとして、よく取り上げられるのが、次の二つだ。
●みんなが労働と関係なくお金がもらえるようになったら、怠け者が増えて社会が成り立たなくなる
●ひとりあたり月に8万円くばるだけでも、年間の国の予算は100兆円以上になるため、財政破綻(はたん)する可能性がある
これらはベーシックインカムへ反論するときによく言われる。
3.ベーシックインカム導入事例
米国のアラスカ州では、「アラスカ恒久基金」というものがすでに実施されている。この制度は、アラスカ州有地から産出する原油収入の約25%を基金として積み立て、そこから、アラスカ州民個人に、年間1000~1500ドル程度の配当金を支給するもの。
本格的なベーシックインカムからすると配当金額は少ないが、州民の共有財産とも言える地下資源の利益を皆に分配する発想は、ベーシックインカムの基本的思想を忠実に実現している貴重な先例と言える。
4.日本の海底資源とベーシックインカム
近年における技術の発展と調査によって、日本の領海・排他的経済水域(EEZ)の海底には、メタンハイドレート、金、銀、銅、亜鉛、鉛、石油、コバルト・リッチ・クラストなどの豊富なエネルギー資源や、鉱物資源の存在が、確認されている。
これらの採掘技術が発展したら、それを基金にし、外人へ支給しないことで、ベーシックインカムが日本でも実現できるだろう。
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