【“分断国家”韓国 全て内政問題に】神戸大学大学院教授 木村幹(2023年9月17日)

国際政治学者で韓国研究の第一人者である神戸大学大学院の木村幹教授に、日韓関係、韓国の国内情勢などについて聞いた、BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」の映像をお伝えします。


「いま韓国で何が?」 

元徴用工や慰安婦など日韓間には、なお様々な問題の根が残っているが、尹錫悦政権の発足で戦後最悪と言われた日韓関係は大きく改善した。いま韓国で何が起きているのか。木村氏は、「いままではオール韓国で日本に反対だった。それが左派と右派が分断してしまったので、何をやっても左派と右派の対立にしかならない。皮肉な状況だが逆に政治化しているからこそ国内政治問題になってしまって外交問題には発展しない」と分析しました。


「日韓 良好な関係 続けるには?」

 2027年に尹大統領の5年の任期が終わり、次の大統領が誕生するとまた対日政策が変わるのではないかという懸念がある。良好な日韓関係を後退させないためには何が必要なのか。木村氏は、「党派対立は我々には変えられない。韓国の政権が代わればそれに合わせて対応するしかない。いまは良い関係がつくれた。問題はそれをどう制度化していくか。ブレーキをつくっておかないとまた動いてしまう」と警鐘を鳴らしました。

0コメント

  • 1000 / 1000