若い世代が産婦人科に行くと、「ちゃんと自分の体のこと考えて偉いわね」と肯定されるよりは、「若いのに産婦人科に来るなんて、何があったのかしら」と勘ぐられる社会的風潮が日本ではまだ消えていない。実際、現在集計中の緊急避妊薬へのアクセスに関する約1万人への調査でも、こんな声が寄せられている。「産婦人科やレディースクリニックに行きづらい空気が日本にはある」(19歳 大学生)、「院内での周りからの目線が厳しい」(19歳 大学生)といった声が多い。健康を守るために当たり前に必要なはずのケアへのアクセスが、性に関わるヘルスケアへのスティグマによって阻まれている日本社会の問題を、スウェーデンの大学院に通い、『#なんでないのプロジェクト』主宰の福田和子さんが自らの経験とともに考える。
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